2010年04月27日

青島幸男「人間万事塞翁が丙午」

「人間万事塞翁が丙午」

青島幸男

が処女作で直木賞を取った小説です。

このブログの前の記事

「塞翁之馬(さいおうがうま)」   

書いている時から気になっていました。


「塞翁之馬」

の出典を調べていましたら、


中国前漢時代の哲学書「淮南子(えなんじ)」の
「人間訓(じんかんくん)」が出典と知りました。


「人間」を「じんかん」と読む場合は、
「世間、人の住んでいる場所」を意味するようです。


この出典からすれば、「じんかん」と読むのが正しいように
思いますが...


青島幸男作の小説

『人間万事塞翁が丙午』は

(にんげんばんじさいおうがひのえうま)

と読むようです。


この小説を離れて、「故事」として考えても

辞書などによれば「にんげんばんじ〜」というのが
正しい読み方のようです。


似たような例として、

「人間到る所青山あり」

は本来「じんかんいたるところせいざんあり」
と読むのが正しかったのですが、
最近は事情が変わってきているようで、
『大辞泉』などでは、
「じんかん」の項目は見出しとしてはありますが
「⇒にんげんいたるところせいざんあり」となっていて、
「にんげん」が一般的と判断しているようです。


「人間万事塞翁が馬」の場合も同様の流れをたどった
可能性はあります。


ところで、小説「人間万事塞翁が丙午」は、

呉服問屋が軒をつらねる東京の下町、日本橋堀留町。
人情味豊かであけっぴろげ、良くも悪くもにぎやかな下町に、
21歳で嫁いできたハナは、さまざまな事件に出会いながらも、
持ち前のヴァイタリティで乗り切ってゆく内容です。

戦中から戦後へ、激動の時代をたくましく生きた庶民たちの哀歓を、
青島、自らの生家をモデルに著者の母を主人公としたといいます。
講談調で記述している点に特徴があります。






posted by 安芸 at 12:58| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 人物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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